2020-05-11
新型コロナウイルスの影響で3月から5月現在にかけて挙式予定の方々が秋以降に延期されるケースがかなり多いと伺っております。
ブライダル業界側からの動向を見ても6月~7月の挙式をまだ延期手続き及びキャンセルを行わずにギリギリまで判断を待っている方々もいらっしゃる様ですが、ここ3カ月はかなり挙式数も減るのではないかと言われております。
こうした中でご自分でドレスを購入したものの利用予定が延びてしまった方に、ご自宅での保管方法についてアドバイスをさせて頂きますので宜しかったら参考にしてみて下さい。
①ドレスは段ボール箱に入れっぱなしではなく、箱から出して保管する
箱の中に入れたままですと通気性がない状態となり、ボリュームのあるドレスは内側に湿気がこもる可能性があります。箱から取り出し、ドレスカバーを3分の1程開けた状態がお勧めです。
②紫外線の当たる場所での保管を避ける
ポリエステル系のドレスには蛍光増白剤と呼ばれる生地の色を純白に輝かせる目的で生地に配合するものがあります。特にこの系統(オフホワイトではなくいわゆる真っ白)は紫外線によってこの増白剤が分解されて生地がごく薄い茶色っぽい色に変化してしまうケースがあります。一旦分解されると色合いは元には戻りません。特殊な回復剤を使用する事で場合によっては目立たなくする事は出来ますが、こうした対処が必要のない様に紫外線の元となる直射日光や室内灯が当たらない場所で保管して下さい。尚、LED照明は紫外線を発生しませんので室内灯がそれであれば問題ありません。
③湿気が生じない場所で保管する
湿気はカビや変色の原因になりやすいのでこうした環境にドレスを保管してはいけません。部屋で結露し易い場所(特に冬の寒い時期に室内と外気の温度差が生じやすい窓際付近)は窓ガラスの縁にもカビが見られるように保管場所としてはふさわしくありません。結露が今まで起きた事がない部屋などでドレスがべったり壁などにカバーごとくっつかない様にして下さい。防虫剤に防カビ機能なども配合されたものが最近はドラッグストアなどで販売されています。念の為に使用したい場合はドレスカバーに一緒に入れるよりもクローゼット用の吊り下げる事が出来るものをハンガーフックにかけておく形の方がお勧めです。
④ガスヒーター、石油ストーブを長時間使用する場所は避ける
秋くらいまでに挙式の方なら問題ありませんが、来年の春以降に延期をされる方はこの点を注意した方がいいと思います。電気によるエアコンは問題ありませんが、ガスや石油(灯油)を熱源として使用する事で生じる酸化窒素ガスは生地を変色するケースがあると報告されていますのでご注意下さい。自動車の排気ガスは同様のリスクの他にカーボンなどの煤の様な汚れが大気中に含まれる原因となります。車の通行量の多い場所にお住いの場合はドレスのそばの窓はあまり開けっ放しにはしない方が安心です。
⑤状態チェックの為に一ヶ月に一回ドレスをカバーから出して確認をする
これを行う事でドレスの中の通気をリセットし、中を動かす事でドレスの固定された生地状態をほぐすことが出来ます。試着などをした為に時間の経過と共に衿や脇の周りが薄く変色している可能性も長期の保管では考えられますので状態を把握し、ご利用の一ヶ月前位にそうした場所の改善をしたい場合は専門のクリーニング会社にて対応してもらう様にして下さい。
⑥ご利用確定日から約3か月前に一度ドレスを着用してみる
延期の期間が長いと体形が変わってしまいドレスのサイズ感が合わなくなる可能性があります。そうした場合にサイズ補正が必要と考えますと作業期間は大体どこでも2か月位時間がかかりますのでプラスアルファの余裕を持って3か月前に一度着用して確認をされる事をお勧めします。直前の1~2週間前でサイズ調整が必要になった場合はおそらくどこも対応は難しいと思いますのでご注意下さい。因みにサイズが合わなくなるパターンは太ってしまって着用出来なくなるパターンが多い様に思われがちですが、実際に多いのは痩せてしまってサイズダウンが必要な方が多い様です。実際に使用する予定のブライダルインナーを着用した上で定期的なサイズチェックを行って下さい。
以上、ウエディングドレスの保管について基本的な注意とこれまでの経験から推測される「やっておいた方がいい事」をご案内させて頂きました。試着を繰り返したり前撮りを室内だけで対応した場合でも、挙式までに期間が半年以上開く場合はドレスのクリーニングは行った方が安心です。ご参考にして頂ければ幸いです。
この大変な状況が早く収束して皆様がたくさんの人に祝福される環境での結婚式が普通に出来る日を祈念しております。
ドレスクリーニングジョイフル スタッフ一同
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