ドレスクリーニングブログ

生地の縁が切りっぱなしデザインのウエディングドレスの取り扱い方

2020-01-18

通常は裁断後はロックや縫い留めなどでほつれが生じにくい様に加工されているドレスがほとんどですが、デザイン上生地が切りっぱなしのものも見られます。

 

こうしたデザインのものは使用による生地同士の摩擦でも横糸が抜けてきてしまい「ササクレ」の様にタテ糸がはみ出た様になる現象が生じやすくなります。

 

オーガンジー素材のものはシルクでもポリエステルでも糸の滑脱が起きやすいので少し気になる場所などがある場合はハサミで先端をカットして整えると荒れた先端もある程度改善出来ます。

 

この時に注意するのは、きれいにフラットにカット調整するのではなく、3ミリ位はササクレ状態を残す感じで調整する事がポイントです。

 

タテ糸に少しの「あそび」を残す事で横糸が抜ける頻度を低くする事が出来ますので自分で調整をする場合の参考にしてみて下さい。

 

また、こうしたデザインのドレスをお譲りなどで購入検討をする場合はその部分が荒れているのが目立つだけで購入を避ける事はしなくてもいい状態のドレスもあります。荒れた部分は上記の様にカットすれば目立たなくなりますので、デザイン的に横糸が何回も抜けた様になりすぎていなければ実は状態のよいものもあります。脇のあたりの状態は使用の際は隠れてしまう場所なのでそこもあまり気にせずに全体の状態からの判断で購入した方がいいと思います。



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