2020-01-11
ご自分でウエディングドレスを作ったりする時にレース刺繍などを洋裁用の接着剤などで貼り付ける場合が稀に見られますが、接着剤の貼り付けは耐久性に乏しい面があるので大変かもしれませんがやはり縫い留めていった方が安心です。
又、接着剤は時間の経過などで変色してくるものもあります。生地からはみ出た接着剤の周りが変色していますとしみ抜きなどでも除去が非常に困難なものとなります。
最近人気があるマーメイドラインの海外高級ブランドのドレスにも生産ロット(製作タイミング?場所?職人?)によっての違いでレース刺繍が部分的に貼り付けられているだけのお品物があります。新品を国内の正規代理店で購入したものが披露宴中に刺繍が一部ポロっと取れてしまったというお客様もいらっしゃいました。セカンドオーナー様以降のこのドレスには部分的に接着剤の変色が各所浮き出ているものもありました。
こうしたドレスをお預かりした時はまずは刺繍全体の縫製状態をチェックし、接着剤のみと思われる刺繍部分は軽く透明糸で縫い留めて補強していきます。万一の状態に備えて各所の主要ポイントの画像も記録しておきます。
クリーニングについては表示のないものあるものに関わらずどの洗浄方法がよいかを部分的に試してみてから選択します。大体のドレスはクリーニング方法がドライクリーニング指定となっていますが、一般的に一番無難な方法を取り扱い表示に記載する傾向が見られますのでその表示を鵜呑みにせずに部分的に潜むリスクを回避する方法が他にはないかも踏まえて作業方法を決めます。
全体洗浄後、変色した接着剤が見られる場所はしみ抜きとは違う方法でなるべく目立たない方法で対処していきます。
ウエディングドレスは海外で様々なチャンネルで作られるものがあるので、その国々の慣習の違いや生地の品質で一般的な判断のオーソドックスなクリーニング方法が通用しない場合があります。
その見極めなどが出来るかどうか、どのドレスに対しても最良のクリーニング方法で対応していく事がドレスクリーニング専門店としての矜持と考えております。
トップページ|ウエディングドレスクリーニングについて|ウエディングドレスの保存について|工程|料金|受付の流れ|運営者情報|よくある質問|リンク|ブログ
copyright(c)Dress Cleaning Shop. All rights reserved.