ドレスクリーニングブログ

ウエディングドレスの手洗い表現は根拠の足りないキャッチフレーズ

2018-02-27

クリーニング会社ではない異業種がドレスクリーニングを自社の商品として案内しているHPなどを拝見します。

 

そうした所の表現に「ドレスを手洗い」するという事をセールスポイントにしている所もある様ですが・・・。

 

プロが施すクリーニングに於いて「手洗い」というのは一体どのようにする事をそう表現するのかがよく分かりません。

 

手洗いが出来るドレスも確かに存在しますが、全部のウエディングドレスが手洗い出来るかというとそれははっきりと「NO」と言えます。むしろ手洗いだけですべての工程を完結出来るドレスの方が果てしなく少ないものです。

 

全国のクリーニング業の取り扱い総計から考えれば、ウエディングドレスクリーニングの基本は石油系溶剤を使用して機械でクリーニング工程を進めるものの割合が多いと思います。石油系溶剤の入った桶の中にウエディングドレスを浸けて手で洗う様な事はありませんし環境衛生的に出来ません。

 

「水洗い」「手洗い」「手作業」など、こうした表現を使って全てのウエディングドレスをそうした技術で対応しているかの様なサービスを見かけますが、こうした所に依頼をする際はその表記の根拠をしっかり説明してもらう事をお勧めします。特長ある表現に期待してドレスを預けても、実際はその期待された作業方法とは異なった作業であれば完全な優良誤認表記になります。

 

例えばヴェラウォンなどの海外ブランドのドレスも全て「手洗い」「水洗い」「手作業」などの表現に基づいて取り扱っているのであれば、むしろ弟子入りしてその技を伝授してもらいたい位です(笑)。

 

又、ドレスの委託販売やリメイク関係の業種でドレスクリーニングを取り扱っている所も何ヵ所かありますが、ちゃんと管轄の保健所にクリーニング所としての申請手続きを通しているかの確認も必要だと思います。無届けのクリーニング営業は明らかな法令違反となるのですが、そうした事を安易に考えてサービスに取り込んでいる所が多いなあと最近思います。

 

 



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