2017-05-22
依頼品のドレスの中には難易度の高い汚れに遭遇する事がいくつかあります。
汗ジミによる変色は部分的なものであればほとんど改善出来ますが、お預かりする中で完全に除去しきれない場合に遭遇する率が高いのがタイトルに書いた「赤土系の泥汚れ」です。
普通の土や砂浜などで付いてしまった土、砂汚れはほとんど問題ないのですが、湿った地面で赤土の色に染まった様な広範囲の泥汚れはたとえポリエステルやナイロン素材でも完全に除去出来ない状態になっているものがあります。
赤土などは鉄分が多く含まれており、そうした成分と不溶性の顔料に近い泥の色が化学反応して生地を染めてしまう様な状態になってしまうのではないかと思われます。(大島紬の糸の染め方と原理が近いと思います。)
単純に鉄の酸化による茶褐色の変色であればいくつかの対処方法によって改善が出来ますが、前述の様な状態による変色が原因であると元の白さに戻す事が出来ない可能性が非常に高いとご理解頂ければと思います。
ブライダルのロケーション撮影はスケジュールなどによって基本的に雨さえ降っていなければそのまま撮影をするケースがほとんどですが、前日に雨が降っていた後は特にドレスの裾回りを濡らしたり泥に付けない為のアテンドをスタッフにお願いする様にお勧めします。
シルク素材のものは基本的に泥汚れに対処する方法は限られているのと強い除去工程を施す事が出来ない特性があります。
大切な思い出のウエディングドレスが予想していなかった状態にならない様、ご利用の際は十分お気を付け下さい。
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