2014-10-25
もしもご自分のウェディングドレスにシミがついてしまったけれど自分で対処しなければならなくなった時、大体の人はまず水で濡らした布系で拭く(本当はやってはいけません)などして改善を図ると思いますが、本当に正しいしみ抜きの手順を踏むならばこの初動はNGです。
クリーニング業界に於いて基本のしみ抜きの流れは、そのシミが油主体であろうと水主体であろうと
「油に由来するシミの可能性に対して施す処理」の後に「水に由来するシミの可能性に対して施す処理」が鉄則です。
手軽に手に入る油性しみ抜き剤には、生活雑貨コーナーやドラッグストアの洗剤コーナーで比較的手に入りやすい「ベンジン」(※1)があります。
こうしたいわゆる「油性処理剤」を用いて該当箇所を丸めた布先で軽くたたきながら、生地の下に敷いた別の親水性の高い繊維にシミを移動させていくのが最初のやるべき事です。
先程の処理が乾燥した後、残ったシミに対して水でアプローチしながら残っているシミを先程と同様に処理していきます。洗剤などを混ぜた水を使うとシミの周りに洗剤のシミがついてしまい一層目立ってしまいますので使用しないで下さい。
ご自分で対応する範囲はこのレベルまでに抑える方がいいと思います。正直、この手順で完全に除去する事は難しいです。王道の手順ですが、ここから先にはどうしてもプロの資材と機会が必要となります。
あくまでもシミを薄くする為の応急処置とご理解下さい。
ちょっと前にクリーニング業に携わる方々がテレビや雑誌などで「家庭で出来るしみ抜き」などをクレンジングオイルや酸化漂白剤などを使って処理していく方法を公開していましたが、これは最終的に洗濯機で全体を洗い直す事が出来るものに限って有効な方法です。ウェディングドレスには出来ません。
又、ご紹介した様な応急処置をするにあたってシルクのドレス、色の濃いカラードレスには絶対に行わないで下さい。生地の変質や部分的な色落ちを起こす可能性があります。
有効な可能性が高いのはポリエステル100%の素材になります。
応急処置のご案内はさせて頂きましたが、やはり時間や予算などに余裕がある場合はドレスクリーニングの専門会社にご相談をされる事が一番安心確実です。
ドレスクリーニングに関わるご質問やご相談がございましたらどうぞお気軽にご相談下さい。
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